• 文字の大きさ

事業紹介 生産

事業紹介

西日本有数の石油精製所・石油基地として、出光興産ほかコンビナート各社に 良質な石油製品を供給しています。

生産

精製装置としては、ガソリンのオクタン価を向上させるとともに、石油化学原料のベンゼンとミックスキシレンを効率的に製造するための接触改質装置や重質油留分から軽質油を得るための流動接触分解装置等に加え、環境規制対応としてサルファフリー(硫黄分10ppm 以下)製品を製造するためのガソリンおよび灯・軽油脱硫装置等があります。

製油工程図

山口製油所の主な設備
原油常圧蒸留装置

原油常圧蒸留装置120,000 バレル/ 日

輸入された原油は、まずこの装置でナフサ・灯油・軽油・直留常圧残渣油に分けられ、さらに次の装置に送られます。

重油直接脱硫装置

重油直接脱硫装置51,500 バレル/ 日

直留常圧残渣油を原料とし、触媒を用いて水素化脱硫(硫黄分を除去)し、脱硫残渣油を製造しています。 主に流動接触分解装置の原料油になります。

連続触媒再生式接触改質装置

連続触媒再生式接触改質装置30,000 バレル/ 日

重ナフサを原料とし、連続再生触媒を用いてオクタン価の高い改質ガソリンおよび石油化学原料(ミックスキシレンなど)を製造しています。

流動接触分解装置

流動接触分解装置28,000 バレル/ 日

真空蒸留装置からの脱硫真空重軽油および重油直接脱硫装置からの脱硫残渣油を原料とし、流動状態の触媒で接触分解反応させ、付加価値の高いガソリンや石油化学原料のプロピレンを製造しています。

真空蒸留装置

真空蒸留装置44,000 バレル/ 日

重油直接脱硫装置からの脱硫残渣油を原料とし真空条件下で蒸留し、脱硫真空重軽油と脱硫真空残渣油に分けられ、脱硫真空重軽油は流動接触分解装置の原料油、脱硫真空残渣油は重油基材となります。 また直留常圧残渣油を原料として真空条件下で分留しアスファルトを製造しています。

ガソリン水素化精製装置

ガソリン水素化精製装置13,000 バレル/ 日

流動接触分解装置からの分解ガソリンを原料とし、触媒を用いて水素化精製(硫黄分を取り除き)し、低硫黄分のガソリンを製造しています。

軽油深度脱硫装置

軽油深度脱硫装置30,000 バレル/ 日

原油常圧蒸留装置からの直留軽々油を主な原料とし、触媒を用いて水素化脱硫(硫黄分を取り除き)し、低硫黄分の軽油(ディーゼル軽油)を製造しています。

芳香族製造装置

芳香族製造装置ベンゼン70,000 トン/ 年
キシレン250,000 トン/ 年

連続触媒再生式接触改質装置からの改質ガソリンを原料とし、ベンゼン分が1%vol 以下のガソリン基材および石油化学原料のベンゼンやキシレンを製造しています。

オクテン製造装置

オクテン製造装置28,600 トン/ 年

流動接触分解装置からのブタン・ブチレンを原料とし、触媒を用いて選択的に二量化させ、付加価値の高いオクテンを製造します。

その他の設備
装置名 能力 概要
軽質ナフサ異性化装置 6,800 バレル/ 日 低オクタン価の軽ナフサを白金を含む触媒を用いて異性化させ、オクタン価を上げて、高品質ガソリンブレンド基材を製造しています。
ガス回収装置 610 トン/ 日 プロパン/ブタンを回収し、溶液および洗浄水で洗浄し硫化水素を除去して、液化石油ガス(LPG)を製造しています。
ナフサ水素化精製装置 34,000 バレル/ 日 原油常圧蒸留装置からのナフサを触媒を用いて気相で水素化精製(硫黄分を取り除き)し、軽ナフサと重ナフサを製造しています。
灯油水素化脱硫装置 27,000 バレル/ 日 原油常圧蒸留装置からの直留灯油を触媒を用いて水素化脱硫(硫黄分を取り除き)し、低硫黄分の灯油(家庭灯油およびジェット燃料)を製造しています。
灯油/ 軽油水素化脱硫装置 5,000 バレル/ 日 原油常圧蒸留装置からの直留灯油または直留軽油を触媒を用いて水素化脱硫(硫黄分を取り除き)し、低硫黄分の灯油(家庭用)および軽油、ジェット燃料を製造しています。
水素製造装置 800,000Nm3/ 日 ブタンと軽質炭化水素を原料としてスチーム改質反応により主に重油直接脱硫装置で必要な水素を製造しています。
硫黄回収装置 340 トン/ 日 ガス洗浄装置からのガス中の硫化水素を酸素と反応させ、液体硫黄として回収しています。